「東京タワー」
んんんーーー、唸る程よかったです。
鼻セレブ何度か出動。喋り言葉も北九弁なんでとても身近な人の話しのよう。
世代は違うけど近所のお兄ちゃんが書いた感じ。
いつか本当にやってくること。
確実に訪れることが分かっている恐怖。
母子家庭やったけん、子供の頃は、お前マザコンやろうち言われるのが好かんでからオカンの話を人にようせんかったんよ。
でも、なんで大切な人のことを想うていかんのやろうか?なんで好きな人のことを話して、気持ち悪いとか言われんといけんのやろうか。
そげんことを気にしとってから、オカンに優しいことも言うてやれんかったかもしれん。
いつかこの作者が味わったような恐怖がわたしにも確実に訪れるわけで・・・
分かってることだけど現実味全然なくて、日々好き勝手自分優先に生きてて、きっと後悔をするんだろう・・・と生活を振り返ってしまいました。
コレを読んで多少、変われた気がしてます。
まぁ、話をきいたり、ちょっとした感謝を言葉にでも表そうかとか、大げさなことではなくて、出来ることからこつこつと、ですけどね。
これまでの親孝行といったら恩着せがましくしかできてなかったし、ただの自己満足だったなぁ。分かってるのにまた自己満足の親孝行しかできないでいたし。自己満足に付き合ってもらっていた感じ。ホントに親がのぞんでるのはそういうことでもないんだなぁ、きっと。
母の日、とか父の日、とかホントは別になくてもいいもの。
日頃から感謝してること方が意味がある。
コレを読んだら、親と離れて住んでるひと、帰郷したくなりますよ。
自分の大切な人に会いたくなるし、素直に感謝できるようになる。
もっとこの本に早く出会っていたら、と思いますもん。
てことで、上半期イチのオススメ。
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本
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